ペットを飼うことには多くの健康上の利点があります。例えば、犬や猫を飼うことにより、心臓病のリスクが減り、ストレスが減り、パフォーマンスが向上します。また、ペットとのコミュニケーションにより、孤独とうつ病を管理するのにも役立ちます。飼い主にとっては、ペットはもはや動物としてではなく、友人や家族として見られています。インドネシアではどのくらい人がペットを飼っているでしょうか。何の種類が人気でしょうか。次の調査から調べてみましょう。
アンケート期間:2017年8月23日 – 2017年12月31日
アンケート回答者:インドネシア在住の10~59歳 男女 500人
リコリス(Licorice)による調査
Q:あなたは現在ペットを飼っていますか?(SA)
過半数の回答者、66.6%がペットを飼っていると回答しています。日本では犬と猫を合計した飼育世帯率が約22%(※)となっていますので、インドネシアではとても多くの家庭がペットを飼育していることがわかります。
※一般社団法人ペットフード協会「2019年(令和元年)全国犬猫飼育実態調査」。犬:12.55%/猫:9.69%。
Q:あなたが飼っているペットの種類を教えてください。(MA)
インドネシアでは、猫が最も人気のあるペットです。この調査でも、約41.8%が「猫」と選択しています。インドネシアでは国民の約9割がイスラム教徒。イスラム教徒にとって、猫は預言者ムハンマドの好きな動物なので、飼育が推奨されている動物です。また、イスラム教徒では犬は飼育を禁じられています。そのため、猫を飼っている人が多いです。
その他、「鳥」、「魚」、「うさぎ」が人気があります。
Q:あなたは現在のペットを飼い始めてから何年くらい経ちますか? (複数飼っている場合は一番長く飼っているペットについて教えてください。)(MA)
ペットを飼っている人の約半数が「1年未満」と回答しています。インドネシアでは、近年の経済成長により所得が増加しており、ペットを買う余裕が出てきたことを示しています。
Q:あなたがペットを飼いはじめたきっかけを教えてください。(MA)
ペットショップでかわいい動物を見ると、飼いたくなることがありますよね。ペットを飼いはじめたきっかけには、19.4%が「お店で見て気に入った」と回答しています。次に、14.6%が「家族が飼いたがった」、13.4%が「遊び相手として」と回答しています。子供の情操教育にペットが良いと考えるのは、万国共通のようです。
Q:あなたはペットにどのような食事をあげていますか?(MA)
ペットの食事に関しては、48.2%が「市販のペットフード(ドライフード)」と選択しています。一方、17.4%が「市販のペットフード(ウェットフード)」を選択しています。ドライフードの含水率はわずか3〜12%で、ウェットフードは60〜84%です。この違いにより、ドライフードはウェットフードよりも長期間保存できます。また、ウェットフードはドライフードより高いです。ウェットフードはご褒美としてペット(主に猫)に与えることが多いようです。
インドネシアで昔から人気の猫の餌ブランドは、ウィスカーズ、フリスキー、プロプラン、ロイヤルカナンです。最近、ニュートリスカというブランドが飼い主の間で流行っています。インドネシアの飼い主はペットフードの素材を気にしますが、このブランドの商品は完全な栄養成分を含み、天然成分から作られており、有害な防腐剤を含んでいません。また、米国飼料管理局のキャットフード(AAFCO)協会にも正式に登録されていることも評価されています。
Q:ペットの洋服を購入したことはありますか?(SA)
ペットの洋服を購入したことがあるのは、23.4%のみでした。インドネシアでは、犬の人気が無いこともあり、ペットに服を着せることはあまり流行しておらず、ペットの服を販売する店も多くはありません。購入したい場合は、海外のショップで購入しています。ただ、最近は動物向けの服やアクセサリーを販売するお店も出てきました。例えば、インスタグラム上の@warungbajuanjingというオンラインショップでは海外製のおしゃれなペット向けグッズを販売しています。
結論
インドネシア人は宗教上の理由もあり、猫を飼っている人が多いです。食糧安全保障・海事・農業省(DKPKP)のデータに基づくと、2018年にジャカルタで登録された猫の数は29,504頭に達しました。
つまり、インドネシアはペット産業にとって大きな市場であると言えます。 多くの人が動物を飼育しているので、ペットサロン、動物向けの公園、あるいは動物向けの墓地など、動物の世話に関するサービスが育ちやすい土壌があります。