みなさん、こんにちは!ヘレナです。
今回はインドネシア人の結婚式についてご紹介したいと思います!
写真:ジャワ島の新郎新婦
インドネシア人の結婚式
結婚式は人生で大事な思い出の一つですね。インドネシア人はその日を祝う為にできるだけ盛大な式を挙げたいと思っているそうです。実際に結婚式まで10ヶ月間から1年間以上式の準備をする人は48%ほどおります。インドネシア人の結婚式は、宗教や地域によってやり方が異なりますが、とにかく派手です。何が派手かと言うと、会場のインテリアから新郎新婦の家族の服やメイクまで、全て華やかです。招待客の数もできるだけ多くしたいと考えています。インドネシア人の結婚式の招待客は100人が一般的です。
インドネシアではウェディングビジネス業界の市場規模がとても大きいです。例えば、毎年行われるジャカルタウェディングフェスティバルには何千人も来ます。ジャカルタウェディングフェスティバル以外、他のウェディングエキスポも沢山あります。インドネシア人は、このようなエキスポに行って、色々な結婚式会場業者やウェディングリングを作るブランドを実際に見てから決めます。
写真:インドネシアの大統領ジョコ・ウィドドの娘の結婚式招待状
その大事な日まで色々な準備が必要です。結婚式までの流れは大体こんな感じです:
プロポーズ&両親に挨拶→結婚の準備→結婚式
結婚式の準備とは会場探し、衣装、招待客、式に出される料理メニュー、お客さんへのギフト、会場のインテリア、などのことです。結婚の準備は大体両親や親戚、そして親友が手伝います。インドネシアでは、結婚式の準備に両親の意見を一番に聞かないといけません。
料金
インドネシアでは普通の結婚式を挙げるのに、必要なお金は大体100万円(招待客100人ほど)からです。もちろん、家で結婚式をして、料理は自分で作るともっと安くなります。でも実際は銀行ローンを利用するほど大きな会場で結婚式挙げたいと言う人が多いです。40%ぐらいのインドネシアの結婚式は料金の負担になるのは新郎新婦の両親です。インドネシアでは、結婚式の準備に両親の意見が優位に立つと言っている人が多いようです。子供の結婚式に両親の招待客の数が多いのも少なくありません。ちなみに、結婚式の形も伝統的な結婚式がほとんどです。
写真:結婚式にゴールド色のKebaya(ケバヤ)を着る北スマトラの新郎新婦
最近のインドネシア人にはプレウェディング写真撮影が大事なポイントのひとつとなっています。プレウェディング写真撮影サービスを利用するインドネシアのカップルは84%程います。このサービスを利用するのに10万円ぐらいが必要です。もちろん、場所によって料金が変わります。プレウェディング写真撮影は、初めてのデートの場所から海外など、さまざまなロケーションで行います。プロフェッショナルフォトグラファーと一緒に海外まで行くこともあります。プレウェディング写真は、大きくプリントして、結婚式の会場の前や会場の中に飾ります。
インドネシアでは花嫁の服がいつも白色だけではありません。白はもちろん、赤色、黒色、ピンク色、そして金色も良く使われています。男性は、伝統的な服を着る時に女性の色に合わせて伝統的な服を着ます。女性がウェディングドレスを着る時はタキシードを着ます。タキシードは黒色とシルバー色がよく使われます。新郎新婦の家族の衣装はカラーコードで分けます。例えば、男性側の家族は青色で、女性側の家族はピンク色だったりします。新郎新婦の衣装と家族の衣装、全て借りることは一般的ですが、デザイナに頼んで特別に作るもことも多いです。新郎新婦のメイクとヘアメイクはウェディングメイクアップアーティストのサービスを利用することが多くて、10万円ぐらいかかります。
結婚式会場
インドネシア人の結婚式に訪問する人の数は色々ありますが、100人〜300人がほとんどです。結婚式に訪問する人たちは小学校の同級生や先生から、両親の目上の人まで、リストはとても幅広いです。幅広すぎて、私は小学校の頃の同級生の結婚式に行った時、子供の頃によくお世話になった小児科の先生に会ったことがあります!インドネシアの結婚式では、できる限り多く人を招待するので、会場もできるだけ大きい会場が人気です。
写真:ホテルのボールルームに行われる結婚式のインテリア
インドネシア人の結婚式はホテルのボールルームやシティーホールで行われます。そのほかは、ムスリムの人だと、モスクのホールで行われる事が多くて、クリスチャンは教会のホールで行われます。家で結婚式をあげることもあります。家で結婚式をする時は、家の庭にステージのようなものをつくり、椅子やテーブを沢山並べるのがほとんどです。
写真:シティーホールやモスクのホールに行われる結婚式のインテリア
インドネシアの結婚式には料理が沢山出されます。インドネシア人は結婚式に招待されたとき、一番の楽しみになっているのはなによりも食事です。結婚式に出す料理が美味しければ、良い結婚式だと言われます。ただ、料理の残り物が問題になっているぐらい多いです。
結婚式に来てくれる人たちに感謝の気持ちが届くように招待客の一人一人にギフトをあげます。ギフトは一つの結婚式と他の結婚式に異なります。一番多いのはガラスのコップと団扇です。
結婚式に来る時は必ずお金を持っていきます。お金はRp50.000(約500円)からです。お金は封筒の中に閉めて、封筒の上に自分の名前を書きます。流れとしては、結婚式会場に入る前に、自分の名前を会場入り口にあるノートに書いて、封筒をボックスの中に入れてからギフトをもらいます。結婚式が終わった時、新郎新婦の家族や親友から頂いた封筒を全部メモします。理由は、メモに名前が書いている人たちが結婚した時に、新郎新婦が結婚式に行かないととマナーが悪いと言われてしまうからです。
インドネシア人の結婚式に招待された時、男性は大体Batik(バティック)やスーツ、女性はKebaya(ケバヤ)かドレスを着ます。女性は肌をあまり見せないように注意しなければなりません。インドネシアの結婚式は、ほとんどオールスタンディングです。家族や親戚、新郎新婦には席がありますが、招待客にはありません。みんな立ちながらお話ししたり、食事したりをします。ちなみに、インドネシアの結婚式には残念ながらお酒は出ません!
結婚式が始まったとき、式のホストは招待客に向かって、新郎新婦の話をします。そのあとは、新郎新婦の両親からの挨拶があります。最近だと、両親の挨拶の後は新郎新婦の思い出の写真やビデオなどをビデオで流したりします。挨拶やビデオが全て終わりましたら、今度は招待客が新郎新婦とおめでとうの言葉が言えるように、一人一人がステージの上に行って挨拶します。挨拶が終わったら、食事をしたり、友達とお話しをしたりします。
インドネシア人の結婚式は大体2時間ぐらいで終わります。帰る前に、新郎新婦と記念写真を撮ります。結婚式が終わって、その後は新婚旅行です。会社員だと会社から1週間の有給休暇が貰えます。日本とインドネシアの結婚式で違うところを比べてみると、結婚式の準備では、インドネシアの場合、新郎新婦よりも両親の意見が優先されるというところが日本と違うところですね。結婚式当日に関しては衣装や料理がインドネシア式という違いはありますが、式の流れなどは日本とだいたい同じなのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
質問がある方やインドネシアのことについてもっと知りたい!とか、○○についてを紹介してください!という方は、ぜひコメントをくださいね。