みなさん、こんにちは!ヘレナです。
前回のテーマと関連して、インドネシアの医療についてご紹介したいと思います。インドネシアの平均寿命は毎年上がりつつあって、現在のインドネシア人の平均寿命は70歳です。インドネシア人の平均寿命が上がることは医療の品質も上がっていると言えるででしょう。。インドネシアでは、医療の選択が2種類あります:近代医療と伝統医療です。今回はこの二つの医療についてお話ししたいと思います。
インドネシアの近代治療
インドネシアの近代医療設備は病院とクリニックの2つです。病院はインドネシア語で「Rumah Sakit」と言います。病院は所有権によって二つのタイプがあります:公立病院(Rumah sakit publik)と私立病院(Rumah sakit swasta)です。公立病院は政府や非営利団体が管理する病院で、私立病院は利益的に行為する株式会社が管理する病院のことです。 病院のクオリティーは所有権だけから見ると察することはできませんが、値段的に言うと公立病院の方が医療費は安いです。公立病院ではインドネシア国民健康保険が利用できますが、国民健康保険が利用できる私立病院はいまだにまだ少ないです。
インドネシアの病院はサービスによって二つに区別されています:一般的な病院(インドネシア語:Rumah Sakit Umum)と専門病院(Rumah Sakit Khusus)。一般的な病院は風邪などよくある病気の治療が行われる病院です。一般的な病院で治療ができない患者さんは、専門病院に移ることになります。そして、インドネシアではもう一つの近代医療設備はクリニックです。クリニックは個人的な医療者が管理します。クリニックは病院ほど設備が揃いませんが、大体のクリニックは住宅街にありますのでとても便利です。インドネシアのクリニックは管理者の医師の家と一つになることもあります。そのタイプのクリニックなら、夜中に赤ちゃんが具合悪くなった時でも、電話をしたら営業時間外でも受けてくれます。
インドネシアの病院の病室は日本と同じくふたつに区別されています:大部屋と個室です。大部屋はクラス1、クラス2、そしてクラス3の3つに分かれています。一番人が多いのはクラス3で、一部屋6人ほど入院できます。個室は病院によって異なりますが、VIP、VVIP、プレミアクラスまであります。プレミアクラスの個人病室はお連れの方の寝室と個人ラウンジがついている病院もあります。インドネシアのクリニックは入院室がないため、入院が必要な患者には病院(Rumah Sakit Umum)をすすめられます。
医療費
各病院によって医療費は異なります。ジャカルタ周辺の都市圏のジャボデタベックの私立病院で医療をうけたら、少なくともRp500.000(約5000円)ほどかかります。そのRp500.000 の中、Rp150.000(約1500円)は医師の料金となり、残りは設備と薬の料金となります。個人的な経験から言うと、耳鼻咽喉科へ行くと薬代含めてRp750.000 (約7500円)ほどかかります。歯科で虫歯の医療をするのにRp450.000(約4500円)ほど、大きい病院で優秀な歯科医師から医療受けるとRp1.500.000 (約15000円)ほどかかります。国民健康保険を利用することができる私立病院は少ないです。
公立病院の医療費はほとんどの私立病院に比べて値段が安いです。公立病院では国民健康保険(前回のコラムのリンクを追加)が利用できるため、無料で医療を受けることも多いです。しかしながら、公立病院へ行く人の数が多くため、待ち時間は結構長くなり、朝8時に受付に番号を取っても昼の14時〜15時まで待たないといけないこともあります。
公立病院の医療費は場所によって値段が異なります。都会の公立病院は医師の料金だけでRp150.000(約1500円)からRp200.000(約2000円)ほどかかりますが、田舎の方にある病院の医師の料金はRp50.000 (約500円)からRp75.000 (約750円)ほどかかります。
海外医療
インドネシアの健康医療は毎年質があがりつつありますが、インドネシアの病院の設備や医師のスキルを信頼しないインドネシア人も少なくないです。このような人たちは大体中・高階級社会に属する人です。国内にあるサービスに信頼を持っていない、むしろ求めている医療がない人たちは海外の病院で健康診断や病気の医療を受けます。インドネシア人が健康診断や病気の医療をするために行く国は大体シンガポール、マレーシア、そして日本です。
インドネシアの伝統医療
インドネシア人がよく使う健康医療のもう一つは伝統医療です。2016年のデータによると、54%以上のインドネシア人は伝統医療を利用することがあると言っています。その中でも利用する人が一番多いのは低・中階級社会に属する人です。インドネシア人が伝統医療に深い興味を持っている理由は米国から来ている近代医療より自分の文化や宗教に馴染みのある伝統医療の方が安心、そして近代医療が使う医療設備が怖いからだそうです。それに、近代医療受けても治らない病気なので、伝統的な医療を選ぶ声もあります。インドネシアで人気のある伝統医療は中国伝統医療と宗教的医療です。伝統医療の医療費は場所によって異なります。私の家の近所にある大人気の宗教的医療所では医療費は患者が決めます。その場所に通って病気が治った人は車や土地でお金の代わりに医療費として払うこともあります。宗教的だと精神的な治療が多いですが、最近は洗脳の犯罪行動もよくありますので行く前にその場所についてしっかり確認しなければなりません。
いかがでしたでしょうか。
インドネシアでは近代医療、そして伝統医療どちらも多く利用されています。どちらを選ぶのはそれぞれが信用している方法を選びますが、どちらもネット情報などでしっかり確認してから行くべきです。
質問がある方やインドネシアのことについてもっと知りたい!とか、○○についてを紹介してください!という方は、ぜひコメントをくださいね。