みなさん、こんにちは!ヘレナです。
今回はインドネシアの公務員についてご紹介します!
インドネシアの公務員とは
公務員はインドネシア語だと「Pegawai Negeri Sipil (PNS)」と言います。PNSになるにはまずは受験しなければなりません。受験して、合格してもそのままPNSになるわけではなく、まずは「Calon Pegawai Negeri Sipil (CPNS)」というステータスになります。CPNSからPNSになるにはDIKLATというオリエンテーション教育期間があります。DIKLATでは、仕事に関するやり方やマナーなどを学びます。DIKLATが始まってから終わるまで、CPNSの性格や仕事に対する態度などが観察されています。CPNS試験だけでなく、DIKLATもハードルが高いので、この期間に落ちてPNSになれない人もいます。
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写真:インドネシアの公務員、PNS
インドネシアでは公務員は昔から世間体の良い(High Prestige)仕事のひとつです。家族の中で誰かが公務員になったら、その家族の自慢になれるほど良いイメージが付いています。その理由はやはり公務員は安定な職業からです。PNSには最低給与が保証されているので簡単に家や車など銀行ローンの申し込みが承認されます。他には、PNSになったら保険や年金などの保証もありますので、PNSになれば安定な生活ができるイメージが強く付いています。ちなみに、PNSになろうとしているCPNSの給料は、PNSの8割ぐらいです。そして、PNSになるとたくさんの人々と一緒に働いて、色んな場所へ行くチャンスも増えるため、PNSは顔が広いとよく言われています。
今年のCPNS試験は今月の15日が申し込みの締め切りです。今回受験する知り合いのRさんにWhatsappで受験する理由について聞いてみました。大学から卒業してから5年がすぎましたが、PNSのご両親にCPNSの試験を受けるようにずっと進められています。その理由は彼のご両親と同じような安定した生活ができるように、PNSになってほしいと言われています。毎年続いている話なので、今年はやっとCPNS試験に挑戦することにしたようです。Rさんにとって、今回の受験は1回きりの受験らしいです。「結果は神様次第だから、とりあえず俺は両親が望んでいることに挑戦してみる」と彼は言いました。
メディア関係の仕事をしているRさんにとって、PNSになることは自分がやりたいこととは違うようで、別に合格できなくても構わないようですが、100%興味がないわけでもないようです。他にも受験する理由を聞いてみたら、「将来結婚するには安定した仕事を見つからないと、相手も安心して生活できないから…」と彼は意見を述べました。
インドネシアの公務員になるには
写真:CPNS試験受付ページ
PNSになるにはまずCPNSにならなければなりません。CPNSになるには試験を受けなければなりません。試験に合格するだけでなく、健康診断も受けなければなりません。今年のCPNS試験の受付期間は9月26日から始まり、10月15日に終了する予定です。インドネシア中が簡単に申し込みができるように、オンライン申し込みシステムが公開されました:https://sscn.bkn.go.id。試験の結果もそのHPで発表されるようです。
写真:CPNS受験景色
現在、10月10日時点の受験生は200万人を超えています。インドネシアの公務員になるには、募集の定員数が決まっており、今年の定員数は238,015席しかありません。すなわち、合格率は約12%しかないです。受験生の中から、現在働いている人は少なくないため、無職率が増えるほどの危険レベルでありませんが、他の仕事を探さないで諦めず次のCPNS試験を受けるという人もいます。
以上、今回の紹介記事はここまでです。いかがでしたでしょうか?
質問がある方、インドネシアのことについてもっと知りたい!とか、○○についてを紹介してください!という方は、ぜひコメントをくださいね。