みなさん、こんにちは!ヘレナです。
今回はインドネシア政府が開発しているオンライン報告ボード:Lapor.go.idについてご紹介します!
インドネシアは共和国で民主主義に基づく、国の進歩には国民の声や意見がとても重要です。デジタル化しているインドネシアは、インターネットとスマートフォンが生活の一部となっています。インドネシア政府はインドネシアのデジタル化を利用して、より多くの国民の意見を得るのにネット上やスマートフォンから簡単にアクセスできるプラットフォームを作りました。
このプラットフォームは「Lapor!」といいます。「Lapor」は「報告」という意味で、ビックリマークが付いているのは軍人が目上の人に何かを報告をするときに、「報告があります!」という意味があります。このサービスを利用して、政府機関にクレームなどがあれば関連政府機関に管理者を通じて報告することができます。
「Lapor!」は4つの形で作られています:
②スマートフォンアプリ版のLAPOR!(IOS,アンドロイド,BlackBerry)
③SMS:1708
④ツイッター:@lapor1708
「Lapor!」のWebサービスは、申し込んだ報告やクレームに関する政府機関の対応がだれでも確認ができます。今回の記事はWebのhttps://www.lapor.go.idについてご紹介します。
lapor.go.id
https://www.lapor.go.idは2011年に開発されたインドネシアオンライン報告ボードサービスです。このサービスを利用するには、まず新規登録をしなければなりません。新規登録が終わったら、すぐに報告ができます。
報告の流れは以下となります:
ユーザーが報告を申し込む→管理者が報告内容を確認する→問題がなければ、そのまま報告書を関連する政府機関に渡す→
関連する政府機関が反応し、調査が行う→問題を解決し、報告を終了する
ユーザーには自分のダッシュボードがあります。そのダッシュボードに、申し込んだ報告を案件ごとに簡単に管理ができる6個の機能が付いています。
①Tracking ID(トラッキング ID)
報告の申し込みが終わったら、確認画面にトラッキングIDがあります。申し込んだ報告一つ一つが別々のトラッキングIDが付いています。このトラッキングIDは、報告案件のステータスを確認するのに必要です。
②Notifikasi (お知らせ通知)
申し込んだ報告案件のステータスが変わるたびにお知らせが出ます。このお知らせメニューで今どのステップが行われているかを確認が出来ます。
③Kolom Tindak Lanjut Laporan(ユーザーと関連する政府機関とのコンタクトボード)
これはユーザーと関連している政府機関とやり取りができる機能です。10日間以内にユーザーは政府機関からの回答に返事しない場合、当報告案件が自動的に終了します。
④Indikator Warna(色通知)
報告案件ごとに色通知が付いています。案件のステータスが変わる次第に色通知も変わります。まだ対応されていない報告案件は赤色、対応中は黄色、そして対応済みの案件は緑色が付きます。
⑤Statistik(統計画面)
Lapor.go.idを応援する政府機関の対応率などの要約は統計画面から確認することができます。
⑥Anonim&Rahasia(ユーザー情報の未公開選択)
報告案件を申し込むとき、自分の名前やプロフィールに書いてある個人情報は他のユーザーでも見れます。個人情報を見せたくないというユーザーには、ユーザー情報の未公開選択があります。報告案件を申し込んだ時にこの機能を選択すると、安心して報告することができます。
ルール
報告をする際、6つのルールがあります。
①「Lapor」プラットフォームのから報告を申し込むこと(ウェブサイト、アプリ等)。
②時間順、明確で完備した情報を報告すること(5W1H)。
③時間と場所をちゃんと記録すること。
④標準インドネシア語で報告すること。
⑤できれば写真等の証拠があれば提供すること。
⑥ツイッターで報告をする際はハッシュタグ「#LAPOR」を付けること。
この5つのルールで報告すれば、内容の確認も早くなり、政府機関もより早く回答出来ます。申し込んだ報告書の内容が確認されるのに長くても3営業日でできます。申し込んだ報告書が関連する政府機関に届いたら、報告内容の重大さや危険性によって対応期間が異なります。まず、危険性が低いものは最大5日間で対応します。危険性が中レベルぐらいのものは最大14日間で対応します。そして重大で危険性が高いものは30日間で対応します。
最後に、関連する政府機関が対応した案件に満足度をつけて、問題が解決できたらそのまま管理者かユーザーが案件を終了することができます。もしユーザーは関連する政府機関の対応に不満があれば、解決できるまでコンタクトボードからやり取りができます。ただ、その不満を論理的に伝えなければ、管理者が一方的に報告案件を終了する場合もあります。
Lapor.go.idを応援する地方政府機関は現在まだ少ないです。それはジャカルタ首都政府機関、西ジャワのKota Bandung地方政府機関、東ジャワのKabupaten Bojonegoro地方政府機関、、スマトラ島中心部にあるRiauのKabupaten Indagiri Hulu地方政府機関、そしてスラウェシ島北部GorontaloのKabupaten Gorontalo地方政府機関の5ヶ所です。これからもっとたくさんの地方政府機関がこのサイトの応援をするのにこのサービスの開発は続いています。
いかがでしたでしょうか?
質問がある方、インドネシアのことについてもっと知りたい!とか、○○についてを紹介してください!という方は、ぜひコメントをくださいね。