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インドネシアの交通事情

ジャカルタの渋滞対策について Salam Kenal INDONESIA! Vol.27

みなさん、こんにちは。ヘレナです。 今回はインドネシア、主に首都のジャカルタの渋滞対策についてご紹介します! 世界の渋滞がヒドイ町ランキングの15位はジャカルタだと言われています。ジャカルタの渋滞がひどすぎて、特にラッシュアワーには30分に到着できるような場所でも1時間以上かかることは普通です。ジャカルタの渋滞は予想できないので、出社などに遅刻しないように移動時間に1〜2時間余裕を持つようにしている人が多いです。2017年のデータによると、渋滞による街の損失は67.500.000.000.000ルピア(約5000億円以上)でした。渋滞の大きな原因は3つあります:自動車の数が多すぎること、運転している人がルールを守らないこと、そして町の設備の障害です。 ジャカルタの渋滞対策 Three-In-One 写真:Three-In-Oneエリアの入り口 都民の生活が少しでも楽になるように政府は色々の渋滞対策を試していました。昔はThree-In-Oneシステムという、1台の車で3人乗車しなければならないシステムがありました。Three-In-Oneは2003年から2016年まで、13年間行われました。このシステムはラッシュアワーの時間帯に行われ、午前7時から10時まで、そして午後16時から19時までです。 写真:子供を連れてJokiとしてバイトしている女性達 最初的にはThree-In-Oneはとても効果がありましたが、いくつかの問題で政府はより良いシステムを計画しました。Three-In-Oneに対する一番の問題はこのシステムを自分の利益にしようとしている都民の行動でした。Three-In-Oneエリアに入る前に立って、3人以下乗車の車が通れば自分も乗り込んで、最後的に200円ぐらいの料金を貰うという問題です。この人たちは「Joki(ジョキ)」と言います。政府が決めたシステムを違反だけでなく、知らない人が車に入り込む為、殺害などの問題も増えて来ました。それで2016年に、当時のジャカルタ特別州知事のバスキ・プルナマはThree-In-Oneを止め、Ganjil Genapという新しいシステムを作りました。 Ganjil-Genap 写真:Ganjil-Genap入口の前にナンバープレートをチェックする警察 Ganjil(奇数)Genap(偶数)は日付と車のナンバープレートの最後の一桁の数字で道が限られているというシステムです。このシステムは交通機関には当てはまりません。例えば本日9月4日だとナンバープレートの最後の一桁の数字が偶数の車しかその道を通ることができません。このシステムに当てはめられた道はジャカルタの一番渋滞がヒドイ道のJalan Jendral SudirmanとJalan Gatot Subrotoです。奇数のナンバープレートの車と偶数の車は数がほとんど同じく、車の数を減らすのに効果的だと思われています。 写真:Ganjil-genapのルールを違反する現場 このシステムは平日の午前7時から10時、そして午後16時から20時までの二つの時間帯に分けられています。このシステムを違反する人には2ヶ月逮捕またはRp500.000の罰金が決められています。ただ、特別なイベント用に特別にこのシステムが使用される場合もあります。例えば2018年アジア大会のような特別なイベントが行われる時にイベントが最後まで順調にできるようにGanjil Genapが利用されました。今年のアジア大会はかなり大幅な道がこのシステムにしました。2018年のアジア大会はラッシュアワーの二つの時間帯だけでなく、平日の午前6時から午後21時までの15時間行われました。アジア大会特別Ganjil Genap制度は8月1日から10月13日までです。 Contra-Flow 写真:Contra Flowは空いている道の一部を利用する もう一つの渋滞対策はContra Flowというシステムです。Contra Flowは高速道路にしか使用されていません。Contra Flowは空いている道の1部分を取り、渋滞している道をもうすこし広くするというシステムです。このシステムは平日午前7時から9時までの間に行われます。 この3つの渋滞対策が順調に行われるのに、道に警察が沢山観察しています。例えば、高速道路のゲートの前、高速道路の出口、などです。Three-In-One, Ganjil Genap、そしてContra Flow、3つの渋滞対策が現在実施されていても、車の数も増えている一方で、渋滞はすぐには解決できない様子です。もしかしたらジャカルタ都市民がマイカーやマイバイクではなく、交通機関で通勤や移動をしたら、町の渋滞が減る可能性があると思います。   いかがでしたでしょうか? 質問がある方、インドネシアのことについてもっと知りたい!とか、○○についてを紹介してください!という方は、ぜひコメントをくださいね。

インドネシアの移動手段について Salam Kenal INDONESIA! Vol.12

  みなさん、こんにちは!ヘレナです。 日本からインドネシアへの直行便が最近増えてきましたね。成田からジャカルタの直行便の中には、オフシーズンになると往復で5万円もかからない航空会社もあります。今回はインドネシアにある移動手段、主に交通手段についてご紹介したいと思います! インドネシアの交通手段 インドネシア国内の移動手段は、短距離だとバイクや車、長距離だとバスや電車、フェリー、そして飛行機があります。大体のインドネシア人は距離が短くても乗り物で移動します。インドネシア人の普段使っている乗り物はバイクと車です。インドネシアでは1家族あたり、最低バイク1台と車1台があるのは当たりまえです。 都会だと、車とバイクの数が多すぎて渋滞を避けることができない状態です。特にジャカルタは、片道1時間は普通で、ひどい時は5キロメートルの距離でも車で1時間かかることがあります。渋滞や距離が長いという問題がある中、目的地まで出来るだけ早く到着したいですね。インドネシアにはマイカーやマイバイクだけでなく、他の交通手段もたくさんがあります。時と場合によって自分に一番合ってる手段が選べます。 バス ジャカルタだと、トランスジャカルタという特別なバスがあります。トランスジャカルタにはトランスジャカルタ専用レールがありますので、渋滞なしで移動ができます。トランスジャカルタは定額制料金なので、どこまで乗っても片道Rp.3.500(約30円)です。トランスジャカルタはジャカルタ市内とジャカルタ周辺の都市圏のボゴール、デポック、タングラン、そしてブカシのみでの走行となっています。他の都市への移動は普通のバスを使います。 写真:トランスジャカルタ   写真:ジャワ島からスマトラ島行きバス トランスジャカルタの他にも他のバスがたくさんあります。隣の島まで走るバスもあります。そのバスに乗れば、途中でフェリーに乗ります。料金は距離によって異なります。例えば、ジャカルタからスマトラの一番奥まで行こうとするとRp.530.000(約5000円)かかります。バスの中にエアコン、そしてトイレも付いてます。 タクシー 写真:ブルーバードグループのタクシー インドネシアで一番になっているタクシー会社はBlueblird Group(ブルーバード・グループ)です。ブルーバード・グループは他のタクシーより値段がやや高いですが、サービスで評判がいいです。ブルーバード・グループに所属している一般タクシーは2つあります:Bluebird (ブルーバード)とPusaka(プサカ)です。 一般タクシー以外に、プレミアムタクシーやリムジンもあります。このラインアップはブルーバードグループだとSilver Bird(シルバーバード)と言います。値段は一般的なブルーバードより結構高いのですが、車の種類や運転手のサービスも一般タクシーと比べてより良いサービスをしてくれます。インドネシアのタクシーは基本料金70円からですが、プレミアムタクシーは450円からです。 ブルーバード以外のタクシー会社も、もちろんあります。最近都会で見かけるのは、オンラインタクシーであるGrab TaxiとGoCarです。以前インドネシアに住んでいた時は良くGoCarを利用しました。GoCarはGoJekという人気サービスの一部です。GoCarはアメリカのUberと同様に、配車する車を決めるにはスマホアプリを使用しなければなりません。値段はブルーバードより安いが、ピークの時間だと値段が高くなり、その時はブルーバードと値段がほぼ同じです。ちなみに、GoJekのGoCar機能でブルーバードタクシーや他のタクシーを配車することもできます。その時の料金はGoJekアプリに表示される料金で支払いをします。 オジェック(Ojek) オジェックはバイクタクシーとのことです。オジェックは他の交通手段より一番危ないのですが、一番早いです。どうして一番危ないかというと、オジェックドライバーは出来るだけ早いルートで行こうとしているので、狭くて誰も通ってない道を通ることが多いです。大体のオジェックドライバーはその街に住んでいる人で、近道がちゃんとわかっています。 写真:オジェック オジェックに乗る前に目的地までの料金を聞くことが大事です。値段を確認してから乗らないと、目的地に到着したらすごく高い料金になる可能性があるからです。オジェックドライバーに値段を聞く時は「Dari sini sampai ○○(目的地)harganya berapa ya?」(ここから目的地まで料金はどのぐらいかかりますか?)と言います。そのあと、すぐ料金を言うドライバーはほとんどですが、「Memang biasanya berapa?」(普通はどれぐらいと思いますか?)と言っている怪しげなドライバーもいます。そういう時は他のオジェックを探した方がいいと思います。 インドネシアではオンラインオジェック会社は2つあります:GoJekとGrabです。個人的には、オンラインオジェックを利用するのが一番楽だったので、よく利用しました。料金も距離と移動時間を含めて乗る前にアプリでチェックすることができます。そして、そのアプリでオジェックドライバーの名前や電話番号も書いてありますので、とても安心です。ちなみに、オンラインオジェックは距離制限(25KM)があります。 アンクタンコタ(Angkutan Kota) 写真:アンクタンコタ アンクタンコタというのは乗り合い自動車とのことです。インドネシア人は省略が好きなので、アンクタンコタのことはアンコット(Angkot)と言います。アンコットは決められたルートしか走りません。アンコットは大体ワンボックス車ですが、中古車でもあるため、普通の車よりボロボロな状態が多いです。そのためでも料金が安いです。 アンコットは決められたルートにしか走りません。ルートにより、車に番号シールやカラーコードがついてあります。アンコットの料金はルートにより異なりますが、短距離だとRp.3500(約30円)ぐらいです。 電車 写真:インドネシアの電車(※インドネシアでの風景です!) インドネシアの電車はほとんど日本から購入した車両を使っています。。特に首都ジャカルタのコミュターラインは日本の中古電車を使用しています。電車は他の交通手段より値段が安く、渋滞もないので目的の駅まで早く到着することができます。ただ、インドネシアでは首都のジャカルタでも駅の数が多くないです。家から駅まで歩ける距離ではなくて、駅まで行くのに大体オジェックを利用します。料金は市内だと最大Rp.13.000(約130円)で、長距離はRp.75.000(約750円)からです。   バジャイ(Bajaj) 写真:ジャカルタのバジャイ 写真:最新型バジャイ バジャイというのはアジアで良く見られる三輪タクシーとのことです。バジャイはルートが狭いがタクシーより値段が安く、オジェックより安全です。値段は一人当たりRp.5000(約50円)です。バジャイ一台で3〜5人まで乗ることができます。 ベチャ(Becak) 上記に書いてある以外で、インドネシアには伝統的な移動手段もあります。昔からあり、今でもよく利用されているのはベチャです。ベチャはバジャイのより古いタイプの乗り物です。バジャイはモーターで動きますが、ベチャは完全人力で動きます。ベチャを運転するのは高齢男性が多いですので、遠くてもマックス3キロの距離しか走りません。 写真:次の客を待っているベチャドライバー 写真:バイクベチャ ベチャは運転手以外二人しか乗れませんが、子どもがいる時はお母さんの膝に乗せることで三人で乗ることができます。値段はオジェックと同じく、乗る前に確認することが大事です。私がいつもやっていることは、先に値段を確認して、もし目的地までの道が悪かったり、急に雨が降ったり、天気がとても暑かったりしたら料金を20%ぐらいあげます。 ベチャは地域によって形が変わったりします。例えば、2番目の写真のように、バイクベチャというのはスマトラ島にあるベチャです。特に北スマトラには、完全人力ベチャはありません。バイクだとスピードも速いし、ドライバーさんの体力も完全人力よりは楽ですね。バイクベチャは完全人力ベチャと比べて料金はそんなに変わりません。 デルマン(Delman) ベチャの他にも、時々街中に見かけるのはデルマンです。デルマンはインドネシアの伝統的な馬車とのことです。デルマンは、ジョグジャカルタとか、ジャワ中心部では一般人が日常に使う交通手段の一つだが、ジャカルタだと観光客を得るために走っています。 写真:デルマンで学校を通っているインドネシア人の中学生(写真の右側)...

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