インドネシアは人口が非常に多いため(世界で4番目)、多くの都市では住宅が不足しています。政府は何千もの新しい家やアパートを建てようとしていますが、インドネシアの住宅需要はますます増えています。また、多くのインドネシア人が集合住宅よりも一軒家を好む傾向にあります。
インドネシア人にはどのような家が好まれるでしょうか。次の調査をご覧ください!
アンケート期間:2017年8月7日 – 2017年12月31日
アンケート回答者:インドネシア在住 500人
リコリス(Licorice)による調査
Q:あなたは現在、どちらにお住まいですか?(SA)
上記の調査では、約46.71%が「親の家」と回答しています。一方、約33.93%が「自分の家(一軒家)」、13.57%が「賃貸物件(集合住宅)」に住んでいると回答しています。
多くのインドネシア人が、主に経済的な理由で親元を離れることが困難であることを示しています。
Q:あなたが住んでいる家の建物のタイプを教えてください。(SA)
インドネシア人に住んでいる家の建物のタイプを聞いてみたところ、82.83%が「一軒家」に住んでいると選択しています。次に、6.19%が「Kos(シェアハウス)」と選択、続いて4.39%が「アパートメント(日本でいうマンション)」と選択しています。
ほとんどのインドネシア人はアパートやKosよりも一軒家に住んでいるひとが多いです。
Q:あなたは現在、誰と一緒に住んでいますか?(MA)
約半数(47.5%)の回答者は、「パートナーや子ども」と一緒に住んでいます。続いて、39.92%が「父・母」、18.16%が「兄弟・姉妹」、16.97%が「祖父母」と住んでいると回答しています。
上記の結果を見ると、ほとんどのインドネシア人は家族と一緒に暮らしており、大人数が収容できる一軒家に住んでいる状況にあるようです。
Q:現在住んでいる家の家賃は1ヶ月あたりいくらですか?(SA)
48%が「家賃はかからない」と回答しています。一方、15.57%が「Rp 500,001(約3,500)~Rp 1,000,000(約7,000円)」と回答、11.78%が「Rp 300,000(約2,100円)未満」と回答、10.36%が「Rp 300,000(訳2,100円)~Rp 500,000(約3,500円)」と回答しています。
父母などと住んでいる場合は家賃がかかりませんが、それ以外の方々は2,000円〜7,000円程度の家賃の家に住んでいるようです。
Q:将来結婚したら、自分の家を買いたいですか? ※すでに結婚している人は、現在の状況を教えてください。(SA)
大多数の約78.04%が結婚後に「一軒家を買いたい(買った)」と答えています。アパートメントやタウンハウス(一軒家で構成された団地)を買いたいという方はまだまだ少数派です。。
Q:あなたが家を選ぶ際に、重要だと思う条件をチェックしてください。(MA)
家を選ぶ際、46.51%が「静かな環境」を重要だと思う条件と選択しています。次に、42.12%が「職場や学校から近い」と選択、35.53%が「繁華街に近い」と選択しています。この調査から、インドネシア人が家を購入することを決定する上で、場所が最も重要な条件であることがわかります。
まとめ
ほとんどのインドネシア人は親と同居しており、また配偶者や子ども、両親、兄弟姉妹などの近い親戚と一緒に住むことを好みます。
アパートメントやシェアハウスより、一軒家に住んでいるインドネシア人が多いです。しかし、家賃を払っていない=持ち家でないという方が過半数でした。
一方で、多くのインドネシア人は家を買いたいと思っています。特に結婚した時に家を購入する方が多いです。インドネシア人は、静かな環境、職場や学校から近い、繁華街に近くにある住宅を好みます。したがって、住宅開発のビジネスでは、立地に気を使う必要があるでしょう。