
TikTokは“見る場所”から“買う場所”へ
インドネシアでは、TikTokは単なるエンタメアプリではなく、企業やブランドが顧客とつながる重要なマーケティングチャネルになっています。商品紹介、ライブ配信、キャンペーン、限定情報などを通じて、ブランドとの距離が大きく縮まっています。
特に若年層を中心に、TikTokは「情報収集」と「購買判断」の両方を担う存在になっています。
なぜ企業アカウントをフォローするのか
インドネシアの消費者の間では、企業やブランドの公式アカウントをフォローする理由として、以下のようなものが挙げられます。
① 面白くて魅力的なコンテンツ
→ エンタメ性の高い投稿
→ 共感できるショート動画
ファッションブランドや飲食ブランドは、楽しく見られる投稿で自然にファンを増やしています。
② 最新情報や限定プロモーション
→ 新商品情報
→ 割引
→ Giveaway
→ 特別キャンペーン
フォロワー限定の特典が強い動機になります。
③ ブランドとの距離が近い
→ コメント返信
→ ライブ配信
→ 双方向コミュニケーション
単なる広告ではなく、“会話できるブランド”が支持されます。
④ 教育・役立つ情報
→ 使い方紹介
→ チュートリアル
→ 活用方法の提案
美容・テクノロジー系ブランドでは特に重要です。
成功しているブランド事例
TikTok上では、以下のようなブランドが強い存在感を持っています。
Nike(@nike)
→ アスリートのストーリー
→ モチベーション系コンテンツ
Dunkin(@dunkin)
→ 楽しい参加型コンテンツ
→ 新メニュー訴求
Sephora(@sephora)
→ 美容チュートリアル
→ 商品紹介+ユーザー交流
ブランドアカウントの選ばれ方
フォローされるブランドには共通点があります。
① 自分に関係がある
→ 趣味
→ 興味
→ ライフスタイルに合う
② 信頼できる公式アカウント
→ 偽情報を避ける
→ 正確な情報が得られる
③ 投稿頻度と品質が安定している
→ 継続的な更新
→ 投稿の質が高い
調査結果
TikTokで企業や特定ブランドの公式アカウントをフォローしていますか?
- 調査開始日:2023年2月16日
- 回答者数:500名

| 回答項目 | 割合 | 回答数 |
|---|---|---|
| はい | 60.6% | 303 |
| いいえ | 29.4% | 147 |
| TikTokを利用していない | 10.0% | 50 |
| 合計 | 500 |
調査結果の考察
調査結果では、**60.6%が「企業やブランドの公式アカウントをフォローしている」**と回答しました。
これは過半数を大きく超えており、TikTokが単なる娯楽アプリではなく、ブランドとの接点として強く機能していることを示しています。
一方で、「フォローしていない」は29.4%、「TikTokを利用していない」は10.0%にとどまり、TikTokの浸透率そのものが非常に高いことも分かります。
→ インドネシアでは
「TikTok=ブランドとつながる場所」
という認識がすでに定着しています。
インドネシア市場の特徴
① SNSがそのまま販路になる
→ 認知
→ 比較
→ 購入判断
すべてが同じプラットフォーム内で完結しやすい
② 若年層の影響力が大きい
→ 20代中心
→ トレンドの起点
③ “売り込み”より“共感”
→ 広告感が強いと弱い
→ 自然なコンテンツが強い
④ ブランドとの距離が近い
→ 会話できる
→ リアルタイム反応が重要
日本企業への示唆
① TikTokは広告ではなく営業チャネル
→ 投稿=営業活動
→ ブランド運用そのもの
② KOL活用が必須
→ 自社発信だけでは弱い
→ 信頼の外部化
③ ショート動画前提の商品設計
→ 見せ方が売上を左右する
④ ライブコマースとの連携
→ 即購入導線
→ 販売転換率向上
⑤ 「フォローされる理由」を作る
→ 割引だけでは弱い
→ 継続して見たい価値が必要
まとめ
インドネシアのTikTokにおけるブランド接点は、
- 60.6%が企業アカウントをフォロー
- TikTokが購買導線化
- 共感型コンテンツが強い
という構造になっています。
→ ブランドは“広告を出す”のではなく、“日常に入り込む”ことが重要です。

















